第7回
子宮蓄膿症

子宮蓄膿症とは、子宮腔内に多量の膿汁を貯留し、子宮内膜の嚢胞性増殖を伴う疾患をいいます。


原因

 子宮内の細菌感染による膿の貯留であるが、原因には卵巣からのホルモン、それに支配される子宮の変化が関係しています。細菌の増殖の結果、子宮のみならず重大な全身の病気となります。

一般症状

 一般に6才以上の(避妊していない)雌犬に起こり、品種差はなく、発情開始後1〜12週で発症することがあります。元気消失・食欲不振といった症状も見られるが、水をたくさん飲む、尿の回数が多くなったといった症状が多いです。
 また、子宮頚管の開放性によって膣おりものがあったりなかったりします。病気の後半には敗血症性ショックがみられ、放置すると命にかかわってきます。


診断方法

 飼い主さんからの情報、一般症状に加え、血液検査では白血球(好中球)の増加、腎臓機能異常など。腹部レントゲンおよび超音波エコーによって腫大した子宮角の確認によって診断されます。

子宮蓄膿症と診断され取り出した卵巣および子宮。腫れた子宮部分を切ってみると中から悪臭を伴った黄色い膿が大量に出てきた。


画像協力 盛城ミッキー


治療方法

 ベストな方法は卵巣子宮全摘出術(いわゆる避妊手術)です。しかしこれを行うともう妊娠することはできません。他の方法としては膣・子宮洗浄や内科的にホルモン剤を使って子宮の中の膿を全て排泄させてしまう方法もあります。しかし、再発の可能性が高いですから、手術による治療法が一番一般的で、後腐れのない方法と言えるでしょう。



 



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