うさぎの子宮の病気

うさぎさんは子宮の病気になりやすい動物です。

しかも「子宮腺癌」など、悪性の疾患のことが非常に多いです。

放って置くと、貧血により亡くなるケースや、悪性の場合は肺や消化管、腹膜、肝臓、脾臓(ひぞう)など様々な臓器に転移して命を落としてしまいます。

根本的な治療法としては子宮卵巣全摘手術になります。
病気になってからの手術では高齢であることに加え、出血などで全身状態が悪い場合も多く、非常に危険な手術になる傾向にあります。すでに転移が見られた場合は対症療法しかできない場合もあります。

子宮の病気で飼い主さんが最も気づきやすい症状は、陰部からの出血です。他にはおっぱいが張ってきた。お腹が膨らんできたなど。

出血も初期であれば一過性のこともあり様子を見てしまいがちです。

病気は早期に発見し、治療すれば完治することも多いですので、些細な変化でも様子を見ず、早めに受診することをお勧めします。また、若いうちに避妊手術しておくことで病気の予防に繋がります。 

わんちゃん、ねこちゃんと比べて、うさぎさんは麻酔のリスクが高く、若齢であっても麻酔事故の可能性はゼロではありません。よく相談されたうえでの実施をおすすめします。

上部へスクロール